息子がこの世に誕生してくれてまもなく1年。つまり私が母となってまもなく1年。
妊娠がわかったとき、未婚で産むと決めたとき、そして出産したとき。
これまでの人生において向き合ったことのない感情やいまだかつて触れたことのない心境に、ただひたすらゆらりゆらりと揺さぶられながらそして見えない何かに必死にしがみつきながら過ごした濃厚な時間は、またひとつ人として女として母として新しい学びと気づきを与えてくれています。
しかし産後1年が経ったいまでも「未婚シングルマザーで生きる」選択が正しかったのか間違っているのか、それは正直わかりません。そしてそれはこれからもずっとわからないだろうし、わかるとすればきっとその答えは息子だけが出せるものだと思っています。
ただひとつ私が確実にわかってきたことは、たとえ未婚だろうがひとり親だろうが子育てはできるしこどもは成長するし笑顔いっぱいの日々を過ごすこともできるということ。そしてその生活は幸せに溢れるワクワクなニュースがたくさん詰まっているということ。
強がりに聞こえるかもしれませんが、私はいま幸せです。
お金が十分にあるわけでもなく、とにかく働かなくてはと産後まもなく仕事を再開しました。息子は生後3か月から保育園でがんばってくれていますが、そのためか病気にもかかりやすく熱を出してお迎えも頻繁、病児保育料も決して安いものではありません。養育費も児童扶養手当もありません。仕事のストレスがあってもそんなモヤモヤを発散しに行くどころか、帰宅後グチを聞いてくれる相手もいません。おむつ替えも、授乳も、寝かしつけも全部ひとり。ずっとひとり。
子どもの寝顔を見れば疲れが吹きとぶ…なんてのは幻想で、癒されはするしもちろんこの世のものとは思えないほどの可愛さにいつもつい頬ずりしてしまいますが現実的な身体の疲れはとれるわけもなく、さらにその疲れをとりに行く時間もそうかんたんに確保できないけれど、(いざ文字にしたらなんだかすごく過酷で辛そうですが)それでも私は不思議と幸せなんです。
゛「未婚シングルマザーで生きる」選択が正しかったのか間違っているのか、それは正直わかりません。“と前述しましたが、わが子が出すその答えが「産まれてよかった」に少しでも近づくように、いつも前を向いて全力を尽くす母でいたいと思っています。
息子の未来が輝くものであるように、毎日ただひたすら願いながら眠りにつくのです。