あかちゃんができたと伝えたとき、あなたのパートナーはどんな反応でしたか?
わたしの彼はその瞬間こそ喜んでくれましたが、次の日「俺の子かわかんないから」という発言であっさりわたしを途方に暮れさせてくれました。7年そばにいて、です。怒りを通り越して呆れるよりほかありませんでした。
ここでは詳しく書きませんがその後彼とは話し合いを重ね、わたし自身悩み続けた結果、ひとりでこどもを産み育てることを決意。
後に彼とはいつでも会える関係にありましたが次第に疎遠になり、さらに妊娠中のわたしはホルモンバランスのせいか男性に近づくことがひどく嫌になり、自然に彼との距離も離れていきました。
とはいえ、出産が近づいたころや産後も彼からの連絡がないわけではなく、家が近いのもあって会おうと思えばいつでも会える状態にはなっています。
その理由のひとつは息子の気持ちという点。
彼の言葉には絶望しかなかったしあっさり離れていってしまったし呆れ果てたけれど、そのわたし自身の想いは産まれてきた息子にはまったく関係のないこと。
わたしと彼の男女関係と、息子と彼の親子関係はまったくの別物として考える必要があると思っています。
もちろん今さら彼に対する愛情があるわけもなく、かと言って情が微塵もないわけでもありません。共通の知り合いも多いため切っても切れないという点もあるかもしれません。
好きだからこの関係を続けているわけではないけれど、こどもが大きくなっていろんなことを知ったとき、どんな状態であれば息子の想いを尊重できるのかをわたしなりに考えた結果がいまの関係で、そこに関して彼も一応は納得してくれています。
今はなにもわからない息子ですが、成長とともに次第に知らなくてはならないことで、そのときに彼の存在が必要なのか、そばにいなくてもいいのか、そこは息子自身の心で決めればいいと思っています。酷なことなのかもしれませんが、もし会いたがったとしても会える状況にないほうが、息子にとっては辛いのではないかと。あくまでも想像でしかありません。
わたしにとっては究極のだめ男ですが、息子にとってはたった一人の血のつながったお父さん。それはまぎれもない事実で、そしてそれを承知で息子を産んだのはわたし。
わたしの気持ちだけで彼と会わない、会わせたくない、そんなふうに決めてしまうのは親のエゴに過ぎない気がします。
将来息子がこの事実をどうとらえるのかはわかりません。寂しい思いや辛い思いを抱えたり、わたしや彼を恨むこともあるかもしれません。ひとりの人間を産んだ親として、どんなときでも息子の気持ちに向き合い、寄り添える存在でありたいと、またひとつ決意をかたくしています。